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2021-07-31

ドライカットって!??

 

たまに新規のお客様から質問頂く事がある

ドライカットに関して。

 

「ドライカットってどんな感じなんですか」

「何がどう違うんですか?」

そのままの通りドライカットは乾いた髪の毛に対して

ハサミを入れていくって事です。

 

シャンプーしてちゃんとウェットカットも勿論します。

大体のヘアサロンのカットの流れがシャンプーして

濡れたままウェットカットに移行して

長さのチェンジや形の構成を行いその後

ドライでブローなどしていくと思いますが

ブロー後の乾いた髪の毛にハサミを入れる事も

ドライカットです。

 

名前のままでいくとそんな感じの捉え方や

意味合いになってきますが美容師側が思っている

ドライカットの意味合いはちょっとだけ違います。

髪の毛は濡らすとちょっとクセがある方や

乾いた時なら膨らんでしまう方もボリュームは減り

コーミングすればわりかし真っ直ぐになります

その状態でしっかりベースカットをして形を作っていきます。

家を建てる段階で言えば基礎工事や

骨組みを作っていく部分です。

 

ここの部分はヘアスタイルを作る上では本当に重要です。

ここを曖昧にしているとスタイルは持ちません。

大体二週間位すると崩れてきてしまいます。

どこか箇所が重たく偏り始めたり、

ボリュームのコントロールが自分で難しくなったり

毎日のスタイリングが困難になってきます。

朝乾かしていてシルエットが嫌だなとか

waxの量が増えたなとか伸びてきた時に感じる

操作のしづらさがかなり早い段階でやってきます。

 

こんな時は左右どちらかの髪の毛の重なりの層が違うか、

長さが違うか、、または量感がバラバラか、、

家で例えた通り歪みや傾きが出てきてしまいます。

なので長さがあって毛先を揃えるだけとか、

量を取るだけなどといった例外を除けば

まずは濡らしてベースカットをした方が

綺麗なラインやシルエットの構築にはなります。

ウェットカットで綺麗に形を作っても人の髪の毛は

丸く収まってくれることはありません。

 

根本には生え癖、毛流れがあり髪の毛自体には

曲がったり直毛だったり、うねったり色々質感があります。

濡れている時は真っ直ぐ収まっているけど

乾いて来ると自分の持ち前の髪のクセが

出てしまうなんてのは当たり前でその時に使えるのが

ドライカットです。

 

乾いた髪の毛を動かしながら方向性を見極めて

量感を調節したり厚みを削ったり毛先を先細にしたり

乾いた状態で馴染むように調整していきます。

濡れた状態でのウェットカットだけで

コントロールする事ができたらドライカットは

必要ないかもしれませんが根本の方向性や

生え癖が全くない人なんていません。

乾かしてみるとどっかが重いとか

跳ねるとか色々出てきてしまうのが現実です

 

自分にとってドライカットとはただ量感を取るだけの

スキルではなくてしっかりベースカットで

形の構築を行なった上で更に髪の毛を馴染ませたり

するための大事な作業です。

アジア人の硬めの髪質も外国人のような柔らかい質感に

寄せたりすることも髪質によっては

可能なスキルもドライカットです。

 

髪の毛を作るって事が単に長さを切って量を取って

整えるってことだけではなくて色々な部分を把握しながら

オートクチュール感覚で作りこむって

作業なんでドライカットは好きな技術でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 


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