もっと上手くなりたい!修行はずっとだ。
朝7時前、寒いと自然に起きれないけど暖かくなると何故かパッと目が覚める。
『ん。??今日って、、?』
スマフォをタッチすると『あ、火曜日じゃん。』
休みだ。休み。
1週間の体感速度は4日位に感じる。。
朝のウォーキングを始めてもう3ヶ月程経つ。傾斜をMAXに設定して速度はそこそこのゆるい坂道設定の中、汗が止まらない。音楽も動画も試したけどblogを書いたりとか思考の整理をメモアプリにメモしたりが1番時間が早く過ぎる。
休みでも1日の時間の流れはゆったりしてくれない。うだうだしてるとあっという間に終わってしまう。今日は早めにサウナで締めてゆっくり本の続きを読みたい。
最初の予定は2、3ヶ月に一度歯のクリーニング&検診。
いつもクリーニングは歯科衛生士の方がある程度やる事が多い。終わると毎回先生がチェックする。今回もその流れだ。金属の棒もアイスのヘラも先生がやるとたちまち刺激が変わる。それまでとは違い口の中に変な抵抗感が途端に無くなる。これも経験からくるものなのだろうかと俯瞰して思ってしまう事がある。職業病だ。タッチは勿論何かが違う。緊張感がスッと抜けるような感覚。僕らで言ったらカットをする際の櫛でのコーミングもきっとお客様からしたら様々な感じ方があるのかもしれない。こういう日常の瞬間に気付かされる事も多い。
休みの予定を少し変えて、どうしても頭の中で思考を寝かせておいたアイディアや確認をウィッグじゃないと確認出来そうもない程煮詰まっていたので一旦お店に行く事にした。誰も居ないサロンでのコームの音やハサミの音一つ一つが心地良い。
何年やってても、やっているからなのかポンっと浮かんだアイディアとかイメージを大事にしてる。ノートにメモもするしこうやってウィッグを触って擦り合わせる。
経験年数とか自分にとってはあまり関係がなかった。ただただもっと上手くなりたい欲。カットは人それぞれの骨格、髪質、毛の流れによって全く違うから工夫は勿論の事アイディアだったり発想も必要になってくる。お客様へは生活環境や仕草、雰囲気を聞いた上で切りたい。1週間たった辺りで『やっぱりいい感じ』と納得と認識をして欲しい。美容師に限らずこういう職業はupdateを辞めれば成長は無い。
美容室だったら3ヶ月で3件の新たなサロンに行ったとして結果は【現状維持】【全く伝わらない】【ただ軽くなっただけ】【いつもなんだかんだでこんな感じ】
もしかしたらそんな時もあるかと思う。慣れてしまうとジプシー通り越して(”こんなモノなんだろう。きっと”)そんな風にも思えてしまう事だってあると思う。
そんな新規のお客様に入る時自分にとってはチャンスだと思ってる。新規のお客様は色々事情はあるにせよ他店の失客様である。
まずは聞く。集中して聞く。
言葉を読み取るのではなく真意が何処にあるのか、、とにかく全集中して聞く。耳を傾ける。
言葉には表と裏があると思ってる。【表】は今の状態をなぞった感覚での表現で、【裏】は伝えられる言葉のフレーズや意思説明が不明瞭な感覚の為模索している脳内の部分。
表の言葉から裏を探り真意を先回りして紐解いてこちらから聞き返す事でお客様も納得し直す事が出来る。
『そうです。そうなんです。』『それが伝えたかったんです。』
この瞬間は自分にとっても嬉しい瞬間でもある。ここを引き出せないと完成しても心の底からは喜んでもらえない。
20代後半頃髪の毛をようやく切れるようになって新規のお客様にカットパーマで入らせてもらった時4日後にお店に『なんかやりにくくなっちゃったから見てほしい』と連絡があった。
まだ4日って事もあって
『なんだろう』程度で対応した。
『右耳の後ろが前から見るとチョンと跳ねた様になっちゃうのがどうしても鏡を見る度に気になってしまう』との事。
当時パーマのかかり過ぎた部分の影響としてその周辺をストレート剤を薄めてカール感を自然にストレートにした。
パーマのせいにした。
でも決してかかりすぎでは無かった。
耳後ろだから耳にかけた際に髪の毛が後ろに回ってそのままハネてしまう可能性も十分に考えられたが、そもそも何故なのかわからなかった。4日前に鏡越しに満面の笑みと共に「いい感じです。」と言われた記憶が蘇り残像となって散っていく。
サロンでの仕上がりと次の日からの自宅での仕上がりの差があればある程作ったモノの価値や、評価は下がっていくと思っている。例えばどんなにクセがあってもコテやアイロンで伸ばす朝の時間が確保でき、それが普通と思ってる方からしたら全然問題無いが、大体の方は乾かして前髪部分、顔まわりの癖は濡らして直すけど基本乾かして表面だけブラシ入れるか、サラッとブロー程度が多いと思う。
カットは難しい。
濡れてる髪をきっちり切って重ね、カタチを作る事はある程度歴を積めば出来るけど一人一人違う頭の形やれ、毛流やれ、その人の日常の髪の扱いまでを汲んだコーディネートは明日から直ぐに出来るようにはならない。80点までは行く。でも残りの20点は自分次第。だと思う。接客然りお客様へのホスピタリティもやり満足レベルを高め80点を出せばもう一度切れる(再来店)可能性は高いと思うし、お客様の満足度も高いと思う。残りの20点はもう研究レベルだと思ってる。彼此何万人って髪の毛を切ってきたと思う。全部の髪質や、癖のサンプルが頭の中にあってAIレベルで整理されてたら良いのになぁって思う。たがそうはいかない。
サロンでのアイディアの試行錯誤が終わりiPadに pencilでメモをする。ちょっと頭の中が整理された感覚になった。また明日からのカットの際の肥やしになればもしかしたら、1人のお客様を感動させる事が出来るかもしれない。これで良い。いや、これこそ絶対必要な事だ。それくらい凄く感動するレベルのカットをする事は簡単ではない。今の脳内のまま過去にトリップ出来るなら絶対あの時パーマのせいにせず即座に切り直しただろう。
ただただもっと上手くなりたい、
ただそれだけ。
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