パーマでリアルくせ毛を作ろう
パーマをオーダーして一番やっかいなのは思った以上に【かかりすぎ】によりスタイリングの時間がかかってしまう事だったり結局パーマを伸ばさないといけないという作業時間が再びかかってしまう事だと思っています。
それによって最終的にwaxを付けた時にシルエットが思っていたのと違う感じになり馴染んでくるのは2週間先。。。こんな事過去に体験された方も意外に多いかと思います。
サロンでパーマを初めての担当者にオーダーするのはちょっと勇気がいるかと思います。僕はパーマが好きです。でもパーマをかけるという概念が少し違います。
カールやwaveを作るという感覚のパーマが好き&得意ではなくて「良い感じのくせ毛」を作り出す事に費やし、研究しています。
自分も過去パーマのお客様に対して仕上がりで思った以上に強くかかってしまった事があって結果お客様からしたら操作しずらい感覚を与えてしまった過去があります。
今自分がパーマに対して抱いて実行している事は2つ。
✔️乾かしたら外国人のような良い感じのくせ毛を目指す事。
✔️コテ巻きして崩した感じのような仕上がりになる事。
この2つを軸にパーマ施術しています。
はっきり言ってパーマは難しいです。カットありきです。
カットによって作った重なりの部分に適当なロッドを配置して髪の毛にとって適量適当な薬のセレクトが大事になります。
でもやはりカットという造形の部分や毛束の重なりの所が極めて重要です。
本来は乾かしたらもう完成がベスト。
waxを少量付けたら良い質感になるのがベストです。
いかにくせ毛っぽくコテのゆる巻きを崩したようなパーマ
にするにはこんな感じで考えています。
【ロッドを沢山巻かない事。】
コテで仕上げる感覚のように必要な所にだけ必要な本数を巻きます。
薬をつける段階で頭に沢山のロッドが張り付いてる事はほとんどないです。
沢山巻けばいいってわけじゃない!!
お客様にとってその時のスタイルに必要なうねりやカール、waveがあればいいと思っています。そうスタイルありきです。
例えばこちらショートお客様。
仕上がりは乾かしてちょっとくせ毛っぽい感じという感覚のオーダーです。
カットをして質感を作ってパーマ、
巻いたのは5本!
最終的にwaxをつける直前はこんな感じ。
セミディのこちらのお客様も仕上がりはこんな感じ。
乾かしてこれ位のゆるウェーブがオーダーだったって事もあるけど。。正直リアルな感じでいったらこれくらいのくせ毛っぽさを求められている事の方が多い気がします。
朝コテを巻く時間を短縮したい方。
直毛だからちょっと動きが欲しい方。
waxを握って完成くらいの感覚の方、、
今のスタイル性から考えるとこれくらいが丁度良い気がします。
勿論もうちょっと強い感じでにパーマスタイルの場合はしっかりかけます。
求められているパーマの感覚がどれくらいなのかを深く知った上でパーマをしてあげる事が大事ですね。
カットの延長で質感を変えたいスタイリングベースのパーマなのか、
カールやwaveメインのパーマスタイルの希望なのか!?
パーマというオーダーだけで結構ごっちゃになって
パーマをかけるという事にくくっちゃってる方が多い気がします。
デザイナー側の認識としてパーマ=形状の変化として捉えるか
スタイリングの手伝いをしてあげるような感覚の
質感コントロールとして捉えるかで仕上がりは別物になってきます。
触れると柔らかくって弾力があって髪をいじって動く度に色々な表情になるくせ毛っぽいパーマが個人的には好きだなー。。。
とにかく研究あるのみです。
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