アガベ の土作り。
Agaveを始めて最初は用土なんてまるで
わかっていなかったというか自分もネットなどで
調べたり購入した先で聞いたりしていましたが
それぞれ意見は全く異なり共通しているのは
水捌けがいい土ということだけ。。
でも水捌けがいいていったって中粒に
すればいいってもんじゃないし、
思考錯誤していましたが、
今はこんな感じで落ち着いております。
赤玉小粒(2本線の高いやつ)、焼軽石(小粒、中粒mix)
ゴールデン粒状、赤玉は少なめで水捌けを重要視した
用土をメインで使っています。
この他に軽石(中に気泡が入っているやつ)
ベラボンの小さめを混ぜたりすることもあります。
個人的考察
まず用土にそれなりに水分が含まれてる状態を
持続し続けること極端に乾きにくい状態を
継続することが株にとってよくないということ。
乾けば勿論問題ないけれど。アガベは乾燥を好む。
原産地の様子や自生している場所なんかを調べると、
どうみたって日本みたいな赤土の水分が多めに
含まれるような用土環境ではない。
どちらかというと岩や砂利がメイン。
そこに乾燥した空気の中灼熱の太陽がカンカンと
降り注ぐ環境で葉は展開している。
元々葉に水分を保持しているし根の環境として常に
水分があるかといえば多分ないと思う。
仮にスコールが続いたりしたとしても岩や砂利の
環境と安定した高温、風、乾燥で
あっという間に乾くんじゃないかと。。。
要する砂利系で固まらないコロコロとしたものの
混在が多いんじゃないかと。。
だから水捌けもいいだろうし
プラス気候もある。
鉢の中をなるべく自生の環境に。。。
日本の気候で鉢の中の環境を考えたときに大体、
赤玉とか鹿沼とか、日向とか色々ブレンドして
整えたとしてもやっぱり鉢の中の水分は
残ってしまいやすいんじゃないかと。。。
鉢もモスポットや焼き物、もしくはスリットが
結構入っているものを使用して24時間ずっと
ファンを回し続け、ガラスケースの中に入れて
38度くらいをキープして上からLEDなんて環境の
育成なら別ですけどね。
晴れたら出して雨降ったら室内に戻してなんて
管理が主だと思うけどそんな感じなら一度の
水やりの水分が抜けるのに結構季節や天気、
環境によってバラつきやラグが
発生してしまうんじゃないかと。。
原地の環境に近づけるためにまずは水分管理。
色々考察した結果鉢の中の水分量を水捌けmax用土に
変えてコントロールしてやろうと。。。
さっきから水、水って言ってるけど
アガベやっている方で一番残念なのが徒長ですよね。
アガベは確かに丈夫だしほっといても
まあ、枯れません。日差しが当たらないところに
ほったらかしたとしても全部は枯れません。
水をそこそこの頻度でやっていたとしても枯れません。
そんなズボラな管理でも大丈夫と言う事で
比較的簡単という括りになってますが
ただ間違いなく形が変わります。
日照を確保出来なければ成長点を中心に細く長く
そして葉も長くなり、棘やノギも変わってきます。
趣味家の方やコレクターの方からしたら
そんな次元ではなくていかに形をキープ
するかが重要であってそこにフォーカスすると
アガベの管理は国内においては比較的神経質であり
結構慎重にならないと難しいと思います。
理想は原地球と同じように育てきる。
用土問題、日照問題、風、etc,,色々と工夫が必要ですね。
アガベが水を極端に嫌うという事ではなくて
用土が湿ったままになった湿度を嫌がるという事です。
アガベは水がいらないとか嫌いなわけじゃない。
成長するには水と太陽が必要だし。実は水も好む。
太い根を回し給水し葉に送り光合成を繰り返し
年月をかけて芯を太らせながら葉を展開させていく。
水が嫌いなんじゃなくて乾く、乾きやすい環境を
特に好むしそれがベーシックだということ。
その環境を鉢の水分保持環境とプラスして
考えていかにアガベが好む環境に
整えられるかが重要なのかと。。。
水捌けを極端にいい用土に変えた結果。。。
用土に再び触れます。最近は赤玉小粒(2本線)
焼軽石(小粒、中粒mix)、ゴールデン粒状
赤玉は少なめで水捌けを重要視した用土。
単純に現地の用土をなるべく再現したいのと水捌けを
maxに考えて乾燥をメインとした育成にシフト。
鉢の中に水分が入り用土次第ではありますが
意図的に水分を抜いたり調節したりすることが
難しいのでだったら保水力は最低だけど
水の管理やローテで調整することにしています。
確かにこの用土だと上からかければ
1秒もたたないうちに線になって鉢底から
勢いよく水が抜けます。
水やりは大きめなバケツに水を溜めて鉢ごと
表面ギリギリまで沈めて表面の用土に
水が染み出してそこから10秒程度して
持ち上げて水抜き。
こんな感じであげています。
5〜11月初め頃までは日照にもよりますが
基本一週間に一度ペースです。小苗などは3日に一度。
そして夏場で日照しっかり確保できている
週間なんかは3日に一度沈めて水をあげています。
用土も中粒系で火山石、軽石がメインに
なっているので土の中で重なったときに
隙間が出来やすく空気を含み通りの良いため
根の生育にもベスト。
ホムセンなんかの安価な焼きが甘い赤玉や鹿沼は
最初はコロコロとしているが
水をあげているうちに中で固まり、
粘土質に変わり水分が抜けなければ
根腐れの原因になります。
植え替え時や調子悪い時抜くと粘土固まりを
見かけた時もあるかと思います。
白根は全部持ってかれますしね。
用土に関しては昨今アガベのベアルートで台湾が
増えているかと思いますが台湾株ってなんか
徒長しづらくないですか?どうですかね??
なんとなく自分はUSのベアなんかと比べて
著しく徒長しないなと思っていて
台湾のナーサリーやってる方を知っている先輩から
台湾原地の環境や雨環境なんかを
聞いてもらった事があります。
結果台湾は比較的日本に似ている状況で
勿論日本よりも湿度は控えめだけど
雨の感じとか日照なんかは
似ているという返答でした。
台湾も最初はUSから株や種を買いつけ自国で
栽培し始めて今に至るみたいですがもしかしたら
USよりも台湾の方が日本に環境が似ている分
徒長の感覚やピッチも緩やかなのかもしれませんね。
USの激しい紫外線や日照なんかに台湾や日本が
叶うわけがないし同じように育てていてもUSベアの
チタノタの激しい棘やノギにはならない。
日本に持って来て発根させて展開しても3枚目位から
棘とノギがまろやかになってしまう。
そして水と日照のバランスが狂うと一瞬にして
伸びていってしまう。はっきり言って難しいと思います。
BBやホワイトアイス、油断すると
スルスル面白いように伸びていきます。
国内の実生だと伸びづらいとかそんなのから
考えるとやはり原産国の環境って大事です。
逆に言えばそんだけ過酷な気候状況じゃないと
荒々しいノギや棘の形成が良系統以外では
作り込めないって事実もあるのかもしれませんね。
用土のピックをupしておきます。
焼軽石(小粒)
焼軽石(中粒)
赤玉(2本線)
ゴールデン粒状
底石(軽石の気泡が入っているもの)
Mix
比率は変えたりするので決まりは
ありませんが赤玉は極めて少なめにしています。
メインは焼軽石でゴールデンが3割程度です。
ちなみに発根管理の時も同じですがベラボンの
小さいチップを混ぜる事もあります。
ベラボンは乾くと小さくなるのでその時に
土中に空間が生まれ根にとってはいいと
聞いた事があるのと濡れると膨らみ根は
水分と湿度をめがけて伸びるので勝ってがいいと
同じ趣味家の方に聞いた事があります。
ちなみに台湾のナーサリーが使っている用土です。
こちらも殆どが軽石や火山石メインの
砂利用土みたいです。
水やりの環境は5、6号鉢で一週間に一度腰水だそうです。
⭐︎育て方や考えなどは環境によっても変わりますし
こういった用土のチョイスも勿論変わってきます。
あくまで今の自分の感覚と考えとダメにしたり
伸ばしてしまった体験と経験に素付いて考察した
結果、経験則論になります。勿論主観もあります。
トライ&エラーの繰り返しから得るものもありますので
ご参考までにといった感覚ですがヒントなどになれば嬉しいです。
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