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2025-08-29

【吉祥寺美容室】sns新規で行ったけど思い通りにならない。?!

 

『色々行ってみたりしたんですけどやっぱり自分で出来なくて。。』

『やっぱり自分の髪質っていうか、頭のカタチ??難しいんですかねきっと。。』

 

普段は髪の毛は乾かすだけというお客様をいつもの様にじっくり聞く。声のトーンやジェスチャーなどから今の髪のコンディションが生活するにあたり、凄く不安と煩わしい事が読み取れる。

 

ちゃんと骨格に趣に向き合って物作りしてる美容師さんならば髪の毛を短くしていくと、元々の頭のカタチがどの範囲で元々の癖、流れ、操作性、シルエットに影響してくるかってイメージを確立していると思う。

 

切ってまだ1週間経つか経たないかの状態の髪の毛はお客様の顔を大きく見せるだけじゃなく、長さがある時には隠れていた襟足のクセを蘇らせ、イキイキと活動スペースを与えボリュームと共にまるで長方形の箱の被り物に頭を埋めた様なシルエットになってしまっている。

 

綺麗に切れば綺麗な形が出来る🟰上手く切れる(上手い)。という訳にはいかないのがこの仕事の深部の面白味であり何年経っても工夫し続けてる。特に短くなればなおさらだ。それでもどの部分か一部を切らして頂き修正してあげたい。

 

襟足の癖を馴染ませる為にもうちょっと長さを切らせて頂く許可を貰い前髪とサイドも切り直す事に。勿論顔周りも全部ラインは作り直す。

 

『顔周りの長さが残っているのでなんとか修正出来そうです!』

 

ベースを切り、ドライの途中辺り程なくしてお客様の顔がフワッと綻ぶタイミングがあった。

 

形を求められて形を作れば絶対喜ぶなんてそんな簡単ではない。生え癖の無い人形相手にデザインしているわけじゃなく、骨の形も毛流れもイレギュラーだし、なによりどんな感じで髪と共に共存している状態なのかどうかを知ることの方が大事だ。

 

ひと通りやりたかった本来のカタチに修正し近づけ、あとは実際明日からの今まで通りの乾かし方や、スタイリングの仕方に対してフィットするように変えた部分の説明と髪の毛の今の状態からに関して伝えさせて頂いた。

 

スタイリングが終わり改めて前回はどんな感じでオーダーしたのか聞いてみた。

 

見せてもらったsnsはわかりやすい位のretouchと共にAI処理までされていた。

最近はAIの処理によって髪の毛も水飴の様に滑らかに見せる事もできる。

肌の質感や髪の毛の質感もretouch特有のヌルッとした質感があったのでおそらく骨格も自動補正されていると思う。

自分も写真のretouchに関してはもう10年近くPhotoshopを扱っており見ればすぐわかる。

写真を撮る側も美容師側もある程度のretouchはしているからretouchが NOといつ訳ではないのは理解してる。肌のスキントーンを調整したり写真の赤みを消したり、そのレベルは皆やってると思う。

 

ただ、プラスチックの様な3Dっぽい人形のようなAIへのretouchというか合成加工はゲーム内のキャラクターみたいな質感になりすぐそれがAIのプロンプト指示によって作られた物だと言うことはすぐにわかった。

 

担当者には髪質改善をプラスメニューすればボリュームも変わるし質感も変わって写真と同じ感じになると言われたらしい。

 

結果、時間の関係でその時はカットだけにし、スタイリングはアイロンをされ、オイルで仕上げられて、髪の毛は艶々。

 

次の日言われた通り少し濡らしてから乾かしてみると全然サロンの時のカタチになってない自分のシルエットに愕然としたそう。

 

帰りの際『次回は時間があれば髪質改善メニューオススメですよ。』という案内の声が耳に残っているのだそう。

 

snsでの集客が主流である以上やっぱり集客のやり方が際立って釣り広告の様になっている気がする。『如何にしてみてもらうか』『どうやったら取り敢えず予約して貰えるか』のせめぎ合いを凄く感じる。

 

広告だったり、集客だからあの手この手でそんなもんなんだろうけど今はそれを見極める部分も大事になってきてる気がする。

 

広告を打つ側の工夫もわかるし吸い寄せられるユーザーの気持ちも、どちらも悪いとは言い切れない部分もある。

 

髪の毛を切ることは外科手術ではないからそのまま体の具合が良くならないで寝たきりになっちゃって改善しないという感覚じゃ無いけど少なくとも期待した分心は削られ、髪の毛は元に戻らず伸びて馴染むまでテンションは下がってしまう。

 

技術って、、、

いや、特に見極める技術って大事だなと心底痛感させられる。

どう頑張ったって骨格や、頭のカタチ(骨)は削ることが出来ないし、髪質も形状は変えられても質自体は変える事ができない現実。

それを踏まえて説明を加えたり、お客様自身にも理解と少し協力してもらって初めて納得がいくものが出来る。工夫と叡智を集約したデザインは加えれるけどお客様のライフスタイルやいつものスタイリングのクセ、感覚もちゃんと視野に入れつつフィットさせないと完成されない。

 

きっかけの部分がsnsでの写真っていう事自体は全然悪くないけどお客様の髪の毛を見て、ちゃんと【出来るものと出来ないもの】の説明と、それによってどうしていくとお客様の日頃の意思や理想に沿った感じになるのかをちゃんと説明しないといけないと感じた。

 

本当の技術者(デザイナー)とはお客様の理想にどれだけ近づけて合わせられるかって部分の要素や、引き出しを持ち合わせているかが大事な気がする。癖や、感覚を見極めて、フィットさせれる思考と、それに伴うカット技術が大事。

 

集客集客ってポチポチ工夫する前にもっともっとお客様の深層心理を紐解く人を見る目や、人の話の奥底に聞き耳をたてられるような傾聴トレーニングでもした方がいいかと思う。

 

最終的には人対人一対一の部分になるから実際は人の話を最後まで細部まで聞こうとする心構えや、優しさや、性根の部分がすごく大事だと感じます。

 

今後数十年後には3人に1人が高齢者の時代。しっかり話を聞けて、しっかりとその人の感覚、気分、癖、ライフスタイルに合わせられるその人にとってのベストでオンリーワンの技術&担当者にならなければ仕事が無くなってしまう将来もあると思う。

 

切らして頂いて経験値を頂いてもう20年近くになる。頭の中には相当数の癖や、毛流れ、骨格のサンプルが入っているけどそれでも慣れたといっても簡単とは到達言えない。

 

顧客様、関わった方々、新規の方々、時間とお金と期待値を胸に来てくれる事を何年続いていようと新規であろうと忘れずに『叶える』ベストを尽くしたいと思う。

 

 

 

 

 

written by

Atsushi Saitou

 

✻  お洒落で素敵な髪型を

丁寧に作る美容師です

抱える顧客層は20代から70代まで

幅広く対応させていただいております。

ショートからロングまで

仕草や雰囲気が大人っぽく見える

hair style作りを心かけています。

日々の事やヘアに関して更新していきます

相談お待ちしております

カメラ,メイク,植物,saunaが好きです。

 

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