掃いて捨てるほどの故に
昔を想い出す。
『もう、明日から来なくていいよ。』
???
まだアシスタントの頃の記憶。
よっぽど出来の悪いというかダメだったんだろうね笑
当時はまだ何もかもわかっちゃいなかった。言われても一つのことで精一杯のキャパ。
要求は2つ3つが当たり前で頭の回転を求められる。
一生懸命やってる。ますってのは伝わらないしむしろそんなプロセス見てはくれない。
プロの現場は当たり前だ。
でも辞めなかった。
今思うと何でだろう。
『辞めていいよ、来なくていいよ』って言われてんのにね笑。『君みたいなアシスタントは履いて捨てる程いる』。
そんなセリフはもう聴き慣れてしまった。
時が経ってまだこうして仕事を楽しめてる。過去から比べたら俺の勝ちだ。。
でも今の美容師の状況とマーケットからしたら言葉では浴びせられないけど過去と同等の感覚に近い。
サロンの数は軒並み膨れ上がりデフレによる価格も破壊、様々な業務形態が出来お客様の美容室というものの利用価値もだいぶ変わりつつある。
僕らは完全に選ばれる立場に変わりはないけれどマーケットが広くなったぶんお客様からしたら別に僕じゃなくたってイイ。
少し歩けばサロンなんてたくさん見つかる。
『履いて捨てる、られる』という表現は少し過言かもしれないけどプロ目線では同じことだ。
お客様にとって自分じゃ無いとダメ、自分の代わりなんていないと思わせなければ勝ち残れない。という事は普通じゃダメ。
始めて来たお客様も何年も担当しているお客様もね。。
もっとハングリーにさ。厳しくってシビアだけれどそこに立ち向かい続ける事。
そして臨機応変に。やるべき、やらなくてはいけない事を進める事。
創意工夫や飽きさせないエンターテイメント性も必要になってくる。本当に自分次第という言葉が上手く当てはまる時代はまだまだずっと続くんだろーなあ。
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